自動運転の車が事故を起した場合、誰が責任を負うの?
弁護士保険通信
【自動運転の責任はだれが負うのか?】
自動運転車はアメリカのグーグルなど、世界中で様々な企業が開発しようと
しています。
今年になってグーグルの自動運転車が、公道で初めて過失による事故を起こした
と報道がありました。
この事故で、法的な責任が、どの様になる可能性が高いのか、
杉浦弁護士に解説してもらいました。(弁護士法人名古屋総合法律事務所)
□━━━━━━━━━━━【Mikataニュースより引用】━━━━━━━━━━━━━■
報道ではグーグルの自動運転車は、人が乗車しており、必要に応じて
手動運転に切替えができるタイプだった様ですが、
手動運転に切替えずにバスと衝突してしまったようです。この報道内容が正確であれば、この事故は、AI(人工知能)が判断して
運転し、その結果起こってしまった事故ということになりそうです。法的な責任として、大きく分けると、民事上の責任と刑事上の責任に
分けることができます。
民事上の責任とは、損害が生じた場合の賠償責任、物を引き渡したり、
明け渡したりする責任など、主に財産について、確定された権利義務に
則って行う責任と言い換えてもいいかもしれません。今回の事故であれば、壊れた車を修理する責任、
けが人がいれば治療費や慰謝料を支払う責任が挙げられます。こういったものは、運転者がAIでも、その自動車もしくは
AIの所有者(今回の事故ではグーグルという会社)が負うことになる
と予想されます。刑事的な責任とは、何らかの犯罪行為(過失を含む)を行った際に、
それに対して身柄の拘束を受ける罰を受ける責任が
一般的には想像されると思います。
刑事的な責任は、原則として、犯罪に該当する行為を行った者に
科されることになります。今回の事故では、AIが運転していましたが、AIを身柄拘束して罰を
与えることはできません。かといって、車に乗っていた人は、
ハンドル等に触っていたわけではないので、刑事上の過失があると
言えるのでしょうか。今回は、必要に応じて手動運転に切り替えられるようですので、
必要に応じて手動運転に切り替える注意義務があったのに、
それを怠った、という過失責任が想定されます。しかし、今後、自動運転の性能が上がり、自動運転車であれば
免許がなくても乗れるといった時代が来た場合には、
果たして自動運転による事故に関して、
乗っている人に刑事上の責任を問えるのか、
そういった問題が出てくるのではないかと思われます。他方で、自動運転の場合、罰したところで犯罪の抑止にはつながらない
ので、自動運転の事故については刑事上の責任を全く考慮しない、
という方向に進む可能性もあるのではないかと思います。■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
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